top of page
空.jpg

誇り高きお嬢様
アミーリア

アミーリア立ち絵.png

アミーリア・リリス

Amelia Ryllis

チーム「エーデルシュタイン」のリーダー。宝石商リリス家のお嬢様で、気が強くプライドが高い。その分、実力は確かで、貴族としての品格と商人としての知恵、そして男顔負けの度胸であらゆる問題を解決へ導く。また、手先が器用な発明家であり、魔道具の修理や開発はお手の物。

性別:女

​誕生日:7月16日

​出身地:リーベルラント

クラス:支援学術
専攻:魔工学
武器:魔導式二丁拳銃
属性:雷
花:アマリリス

仲が良い:ダグラス、ベティ

​仲が悪い:メリア(ライバル視)

アミーリア表情差分2.jpg

出身

リリス家はリーベルラントの風の町で名を馳せる貴族だ。今はその名もブランド名とともに各地に知れ渡っているが、以前は名も知れぬ商人の一家だった。細々と下級貴族として生活をしていたリリス家は、アミーリアの母の代で、魔力のこもった特殊な宝石を使ったアクセサリーを売り出し、市場に名が挙がった成り上がり貴族である。幸い、風の町はその開けた土地柄、流通に栄えた町であったため、そこに観光に訪れた貴族の女性達によって瞬く間に評判が広まった。リリス家が今の地位に上がるまでには、長い試行錯誤の期間と苦しい生活があり、リリス家現当主が女性であったことからも周囲からの風当たりが強かった。逆境を乗り越え、地位と名誉を掴んだからこそ、アミーリアの母は努力と度胸を重んじている。娘であるアミーリアも、そんな母に憧れ、彼女の役に立ちたいと幼き頃から商学の勉強に励んでいた。

​「リリス家のひとり娘として、お母様を支えてみせますわ」

好き・得意

アミーリア・リリスの好物は焼き菓子と紅茶だ。特にタルトタタン、アップルパイは彼女の大好物であり、口にした瞬間、凛とした彼女の口元は緩み、幸せそうな年相応の少女の顔となる。チームの管理や魔道具作り、勉学と多忙なアミーリアにとって、糖分は日常に癒しを与える大切な要素だ。例えば、ディックが店番をサボった日や、メリアが何かトラブルを起こした日は必ず食べるようにしている。同じチームメンバーであるイースも、彼女の不調を感じた日はアップルパイを焼くようにしており、「エーデルシュタイン」の部屋に甘いリンゴの香りが漂う日は、アミーリアに優しくしなければならないという暗黙のルールができた。

「甘美な味わい……まさに絶品ですわっ。幸せ~」

嫌い・苦手

アミーリアは魔術があまり使えない。魔力を用いた商売をしているリリス家の娘として、アミーリアは自身の才能の無さを恥じていた。魔力は生まれながらに力量が決まる。そのため、アミーリアが魔術師の道を進むことは困難だと、誰より彼女自身が自覚していた。しかし、彼女はただ打ちひしがれるのではなく、リリス家の教えのもと、諦めることなく自身にできる道を模索した。彼女は書物を通じて知識を深める中で、少量の魔力から特殊な道具を介して様々な効果をもたらす「魔工学」という学問を知り、魔道具作りを始めることにした。すると、持ち前の手先の器用さと美的センスが発揮され、彼女の生み出した魔道具は幼馴染のメリアの目に留まった。彼女から自信をもらい、志を決めたアミーリアは、今やリリス家の商品企画および魔道具生成のスペシャリストとなっている。

​「べ、別にあの日リアに褒められたからというわけではありませんのよ。まあ、多少は感謝しておりますけれど」

趣味

アミーリアは休日、市場の視察に出向くことが日課となっている。それは故郷にいた頃からの癖だった。当時の出来事として、リリス家の使用人はこのように語る。

「ある日、お嬢様が視察で風の町の市場を訪れたとき、貧しそうなひとりの少女が自作の装飾品を売っていました。それは決して高価な物ではなく、趣味で作ったような質素な素材で作られた品でした。道行く人々は小さな少女の店に目もくれず通り過ぎていきます。しかし、お嬢様だけは違われた。お嬢様は真っすぐにその少女のもとへ足を運ぶと、品を手に取りよく観察されました。そして『貴女、リリス家で働く気はないかしら。貴女の才能を発揮できる素材と環境を提供しましょう』とおっしゃられたのです。お嬢様は少女の才能を見抜いていらした。その後、彼女はリリス家の職人となり、自身のブランドを立ち上げるまでに至りました」

​アミーリアには才能ある者を見抜く慧眼があり、優れた人材を適切な場所へ配置する英断もできる。将来立派な商人となるだろうと、彼女を知る者は口にする。

メリアについて

アミーリアとメリアは、血縁的には従姉妹にあたる。しかし、それ以上に関係性としては幼馴染兼ライバルと言った方がしっくりくる関係だ。アミーリアとメリアが生まれる前、今のアミーリアの伯父に当たるリリス家の長男がメリアの母と駆け落ちをし、リリス家を離れて以来、妹であったアミーリアの母がリリス家を継ぐこととなる。その時の苦労を散々聞かされてきたこともあり、幼少期よりメリアを目の敵にしてきたアミーリア。しかし、ある過去の出来事がきっかけでメリアのことをライバルとして認めるようになる。プログレス学園に入学してからは、何かと注目を浴びるメリアを気にかけており、素直になれないものの、ついつい世話を焼いている。

「リアったら、どんな手を使ってアラン様とお近づきになったのかしら。まあ、あの子のことだから、難しいことなんてできないでしょうけれど」

アランについて

母の教えもあり、アミーリアはリリス家の繁栄を願って、プログレス学園入学当初はアランの取り巻きをやっていた。世界で名を馳せるイージス家と良好な関係になれればと考えていたが、当のアランの気を引けず玉砕する。さらに、従姉妹のメリアが彼と同じチームになったと知ったときは憤慨した。メリアがアランに迷惑をかけないよう、口やかましく接していたが、自分と同じようにメリアに嫉妬する貴族令嬢の存在に気付く。彼女たちがメリアに幾度となく嫌がらせを仕掛けても、大事にならなかったのは、実は裏でアミーリアが動いていたからである。

「気にくわない相手がいるのなら、真っ向勝負すべきですわ。度胸のない者がとやかく言うのは卑怯というものです」

ディックについて

​「ディック・アスタールについて、聞きたいのはこちらの方です。彼はあたくしがイースを勧誘する際についてきたオマケのような存在ですわ。ボディーガードとしては申し分ない実力ですけれど、言うことを聞かないし、勝手にいなくなるし、どうなっておりますの!」

このように憤怒しているが、実はいざというときに頼りになる彼のことを、アミーリアは心の中では仲間として信頼している。それゆえに、彼が自分に対して本心を口にしないことに虚しさと憤りを感じている。

​毎日喧嘩が絶えないが、自分が次第に彼に惹かれていることに気付きつつあるアミーリア。認めたくないものの認めざるを得ない複雑な心境と日々戦っている。素直になるには、まだ時間がかかりそうだ。

イースとベティについて

同じチームメイトであるイース・フリージアとベティ・ワイスは彼女の良き仲間である。サブリーダーであり先輩のイースは、アミーリアが仕事に集中できるよう、彼女の抱える多くの雑務を引き受けており、彼女の秘書兼執事のような心強い存在になっている。アミーリアがリーダーとして活動を続けられるのも、イースのサポートがあってこそといって過言ではない。また、ベティ・ワイスは彼女のプライベートでの相談役である。友人としてよき理解者として、彼女の抱える悩みに向き合い、助言を与える。普段ふざけていることが多いベティだが、アミーリアに対してはいつだって親身に向き合うのだ。

​「おふたりのおかげで学園生活も順調です。ディックも見習ってほしいものですわ」

bottom of page