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陽気でお調子者な戦闘狂
ディック

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ディック・アスタール

Dick Asterl

チーム「エーデルシュタイン」のメンバー。学園屈指の剣の腕前を誇るが、学園一の問題児としても有名なメリア達の先輩。喧嘩好きの戦闘狂で、一部の生徒には距離を置かれている。話せば気さくで頼りになるお兄さん。喧嘩においても彼なりのポリシーがあり、意味なく人を傷付けない。

性別:男

​誕生日:11月28日

​出身地:ルドベキア

クラス:戦闘攻術
専攻:剣術
武器:剣(複数ある)
属性:土
花:アスター

仲が良い:メリア、イース、セヴィア、ウェンディ

仲が悪い:ベティ、ダン、ナイトメア

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出身

ディック・アスタールが生まれた地は別の場所だが、彼が長く育った場所は「冒険者の町」と呼ばれる場所である。俗に言う流れ者や孤児、冒険者たちが集まる場所であり、彼の両親はその地を拠点にして冒険を続けていた。ディックの両親がその地に留まり続けたのは、身寄りのない子どもたちを放っておけなかったかららしい。

ディックは両親のそんなお節介なところに好感を持っており、自分も力のない者を守れる人間になろうと決意する。ディックと彼の姉ウェンディも、町の子どもの面倒を見て過ごしていた。そんなある日、父親が怪我を負ったセヴィアを救い、彼を家族に迎える。両親と姉、兄弟子との穏やかな生活を送っていたが、町を襲ったある出来事がきっかけで、平穏は突如終わりを告げることになる。当時の真相を確かめるために、彼はプログレス学園へと向かう。

好き・得意

剣術はディックの得意分野だ。兄弟子のセヴィアとともに、父親から教わった「アスタール流剣術」を彼は受け継いでいる。ほとんどはセヴィアからの教えで、実践で身に着けた我流も混じっているが、それでも彼の剣筋は間違いなくアスタール流だ。ディックは生まれ育った環境からも、魔物退治や盗賊退治を経験したことがあるため、彼の戦闘技術は剣士として申し分がない。一方でプログレス学園は実践経験がない貴族が多い。平民のディックの態度が気にくわない貴族の生徒たちに喧嘩を売られても、ディックの相手になる生徒はおらず、物足りなさを感じていた。そんななか、剣術に覚えがある後輩アランとメリアの存在は彼の興味を惹いた。

「ときどき稽古をつけてやるが、あいつらは磨けば強くなると思うぜ」

嫌い・苦手

​喧嘩っ早く不良な彼は勉強が苦手そうに見えるが、指導されるほどの成績はとっていない。元は苦手だったのだが、ある目的を果たすために学園内に留まる必要があったため、親友のイース・フリージアに協力を願い、勉学を教えてもらうに至った。ただ、得意というわけではないため、後輩に教えを請われないように苦手ということにしている。

​実際に彼が苦手としているものは、食べ物のピーマンである。というよりは、野菜が全般的に苦手であり、かなりの偏食家。チーム「エーデルシュタイン」に入ってからは、メンバーの目もあり、残さず食べている。

「別に食わなくても背も伸びたし、困っちゃいないが、定期的に料理に入れるイースの嫌がらせはマジでやめてほしい」

趣味

彼の趣味は専ら戦いに関連することだ。平日は授業後に後輩たちに剣を教え、休日は剣術担当教師のセヴィアに稽古をつけてもらう。用事の無い日は武具の手入れをして過ごすことも多い。彼にとって学園で大人しく過ごす時間は退屈でしかなく、常に戦いのことを考えている自他ともに認める戦闘狂である。そのため、学園内では彼のことを恐れている生徒も多いが、彼の気さくな性格を知ればそんな恐怖もなくなってしまう。メリアとアランもそのひとりで、兄貴分なディックに懐いてよく稽古をつけてもらっている。天才肌で一度見た動きをすぐに覚えることができるアランがディックに勝てないのは、「アスタール流剣術」が変幻自在だからだ。複数の型を自在に組み合わせ、応用を利かせる剣技を予測することは難しい。

​「剣術は頭に覚えさせるんじゃない。身体に刻ませるんだ。いざというとき、瞬時に動けねぇと命を落とすぜ」

アミーリアについて

アミーリア・リリスのことを、ディックは「お嬢」と呼ぶが、それは彼女が彼にとっての主であるからではない。出会った当初、彼女のお嬢様らしい振る舞いを見て、皮肉も込めて「お嬢」と呼んだのが始まりだった。アミーリアへの第一印象は、住む世界が違う存在、からかうと反応が面白い退屈しのぎの相手に過ぎなかった。

しかし、その印象も次第に変わっていく。単なるからかい甲斐のあるお嬢様ではなく、守るべき大切な仲間と思うようになった。しかし、それゆえに本心を口にすることはできず、自分と関わることで彼女が傷付かないように、一定の距離を保っている。そのことですれ違い、喧嘩をすることが多い。

「お嬢は何も知らなくていい。あいつには、気高いお嬢様のままでいてほしいんだよ」

イースについて

ディックとイースは同学年であり、入学時から互いに認識はしている存在だった。だが、不良のディックと優等生のイースのふたりが日常生活で交わることはなかった。ふたりの日常が交錯するきっかけとなったある一件以降、ディックとイースは交流を深め、互いに本心を知る親友へと至る。イースが優等生の仮面を被っていることを、初めは底が見えず信頼に値しない人物だと避けていたディックだが、彼の生き方を知ってからは、むしろ器用に生きる彼のスタイルに感心している。ひとりで成し遂げようとしていた「計画」も、彼には打ち明けている。

「イースは俺から見ても善人だ。腹の底が見えねぇ部分もあるが、あいつは信頼できる男だぜ。なんたって、俺の親友だからな」

ベティについて

ベティは彼の苦手とする存在であり、彼の計画の協力者でもある。彼がベティに苦手意識を持つ理由は、考えが読めないことと、自分への扱いが雑だということ。そして、かつての想い人と瓜二つであるからだ。その理由が自分の計画と関係していると気付いたディックは、ベティに協力を申し込み、ベティもそれに同意した。心から信頼できる相手にしか本心を口にしないディックが、ベティに計画を打ち明けたのは、彼女がアミーリアに対して真摯に接している姿を見て来たからだった。「仲間を大切にできる者は信頼に値する」冒険者であった父のその教えをディックは信じることにした。

「俺だって女は傷付けたくねぇが、本気を出したあいつとやり合ってみたい気持ちもあるんだ。強者との戦闘はいつだって刺激的だろ?」

セヴィアとウェンディについて

剣術担当教師のセヴィアはディックの兄弟子であり、ウェンディは実の姉だ。彼はふたりのことを家族として大切に思っており、セヴィアのことは実の兄のように尊敬している。初めてディックがセヴィアと会ったとき、彼は誰も寄せ付けない鋭い剣のような状態だった。しかし、ともに家族として過ごす内に、ディックは彼が義に熱い人間だと気付く。アスタール家に恩を返そうとしていたセヴィアの誠実さと強さを、ディックはかっこいいと感じ、目指すべき存在として彼の背中を追っている。

「当時ガキだった俺は、親父とセヴィ兄と一緒に冒険に行きたくて、ウェン姉によく止められたもんだぜ。ハハッ、懐かしいや」

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