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孤高な薔薇の魔術師
ダグラス

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ダグラス・グランローズ

Douglas Granrose

チーム「エターナルライト」のサブリーダー。偉大な魔女を母に持つ、グランローズ家の美しき少年。自他ともに厳しい孤高の努力家であり、他者を寄せ付けない。だが、内には情熱を秘めており、一度認めた相手には誠意を尽くす。仲間や友人が起こす面倒事によく巻き込まれ、苦労が絶えない。

性別:男

​誕生日:6月1日

​出身地:マグナ・ダリア

クラス:戦闘魔術
専攻:魔術
武器:魔導書、レイピア
属性:火、闇
花:ローズ

仲が良い:メリア、アミーリア、ベティ、ダン

​仲が悪い:アラン、ルース(誤解)、イース(苦手)

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出身

月光の森を越えた先には、​「薔薇の孤城」と呼ばれている屋敷がそびえ立っている。庭には美しき薔薇園があり、茨が屋敷を覆っている。一見荘厳で美しいその屋敷も、ダグラスにとっては牢獄だった。グランローズ家の屋敷は、常に月明かりの下にある。月は魔術師にとっての信仰対象であり、夜は魔力が最も高まる時間だからだと、幼い頃にダグラスは使用人から教わった。ダグラスの実母であり、グランローズ家の現当主は美しく偉大な魔女でありながらも身体が弱く、日に日に病は彼女の身体を蝕んでいく。それに伴いダグラスへの教育は厳しくなっていった。窮屈な屋敷の中で、魔術師たるべく厳しく育てられたダグラスは、偉大な魔女の子でありながら完璧になれない自分に対して嫌悪感を抱き、同時に越えられない壁である母親に対してコンプレックスを抱くようになる。

「全く嫌になるな、家のこともあの人のことも、自分自身のことも。いつか必ず認めさせてやる」

好き・得意

コーヒーと新鮮な果物。それがダグラスの好物だ。コーヒーの香りは彼の脳を覚醒させ、一日の始まりに欠かせないものとなっている。砂糖やミルクを入れないブラックを好んでおり、新鮮な果実を好むのも、素材はそのままの味わいを楽しむべきだという彼の考え方ゆえだ。美味しいコーヒーを味わいながら、読書と勉学に励む。それが彼の日課になっており、コーヒーの香りと味は彼の精神を落ち着かせる。朝が苦手な彼も、コーヒーの香りがあれば幾分か機嫌良く目覚めることができる。彼の監視役としてグランローズ家から遣わされている「茨の精霊」はこう言う。「寝起きのダグラスはまるで子供のようだ。普段からこのくらい素直であれば良いのに」

​「うるさい、朝はそっとしておいてくれ」

「それではいつまで経っても起きないじゃないか」

こうして毎日口喧嘩が始まる。​

嫌い・苦手

ダグラス・グランローズの嫌いなものは甘いものだ。砂糖菓子やバターをたっぷり使った焼き菓子は、特に口に運ぼうとしない。それを知らない彼のファンから、何度か高級店の菓子を勧められたこともあるが、「たとえそれが善意でも、求めていない者への押しつけは、はっきり言って迷惑だ」と尽く断っている。自分の意思をはっきりと相手に伝えるため、他者との溝が深まることも多いダグラス。それでも、一部の気を許した相手に対しては、比較的その厚意を受け入れている。また、他者の趣味嗜好に不満を抱くわけでもないため、周囲に甘味を好む友人がいて不快になることはない。唯一、アランを除いては。

「好きにすればいい。僕は食べないが」

趣味

読書や勉学に励む日が多いダグラスも、休日は息抜きに街へ出かけることもある。お洒落好きな彼は、同じく趣味の合うアミーリア・リリスとベティ・ワイス、そのお供のダン・ワイスとショッピングに出かけることが多く、並んで街を歩くと、よく女性に間違われてしまう。自分の容姿の美しさを自覚している彼は、周囲の目を気にせず堂々と振る舞うが、女性に間違われること自体はあまり好ましくは思っていない。自分の顔が、コンプレックスである母に似ていることを誰よりも理解しているからだ。そんなときは、その後のお茶会で、アミーリアとベティがよくダグラスのいいところを語り、彼を励まそうとする。そんな気遣いを不要だと口にはするが、ふたりの理解者の存在は彼の支えになっている。

​「誉めても何も出ないからな」

メリアについて

初めてダグラスがメリアに出会ったとき、「面倒なやつが来た」と彼は思った。無遠慮で無作法で、おまけに頭も良くなさそうな相手。話しかけられなければ、絶対に関わることはなかっただろう。しかし、メリアはダグラスの言葉の棘に傷付くことも構わず、彼の心に踏み込んだ。幼い頃に彼が諦めていた、けれど諦めきれず微かに燃えていた剣術への情熱を、自由な彼女の風が燃える炎へと変えた。

メリアの強引さに振り回されるうち、ダグラスはメリアの自由さと決して諦めない心の強さに惹かれるようになる。ダグラスは夢想家を嫌うが、それを実現しようと手を伸ばし続ける努力家を尊敬し、友のために尽くそうとする。だから、たとえこの先メリアに振り回され続けても、彼は彼女の力になるだろう。

「能天気なあいつを見ていると、些細なことがどうでもよくなる。わりと救われているんだ」​

アランについて

この世に天才がいるのなら、それはアラン・ウィル・イージスのような存在を示すのだろう。ダグラスにとって、アランは決して手の届かない存在だった。いくら努力をしようと、天才である彼を超えることはできない。直感でそう理解していても、心は認めることができなかった。その感情が醜い妬みだとしても、諦めてしまえば、これまでの自分の努力が報われない気がしていた。

そんなダグラスの気も知らず、マイペースに振る舞うアラン。彼への苦手意識は増すばかりだった。

「僕が努力しても届かない境地に、あいつは難なく手が届いてしまう。僕はあいつに一生叶わないだろうさ。こんなプライドを持っていても空しいだけとわかっている。それでも、僕は足を止めない。自分を裏切りたくないんだ」

ルースについて

ルース・フリージアについて、ダグラス自身、接し方に悩むときがある。出会った頃は、自分の意見を言わない彼女を認められず、冷たい態度をとってしまっていた。嫌いというわけではないが、性格的に相性が悪い。高圧的な態度をとりがちのダグラスにルースが怯え、ふたりの溝は深まる一方だった。間にメリアが入っていたからこそ、直接的な衝突は避けられていたが、周囲から見ても関係性の悪さは一目瞭然だった。

しかし、ダグラスがルースを認められないのは、彼女が自分の意見を言わないからだけであり、彼女の治癒術や周囲への気遣いは評価していた。初めこそ「どうして自分が損をすることばかり」と理解できないでいたが、彼女の根っからの善人さを知ってからは、理解できないが受け入れようと考えるようになる。それから、徐々に損をしがちな彼女をダグラスがフォローし、ダグラスの後ろをルースがついていく関係性になっていく。

「必要があれば、背中くらいは押してやるさ」

ディックとイース

上級生であるディック・アスタールとイース・フリージアのことを、ダグラスは正直苦手に思っている。というのも、悪がらみをされるからで、先輩としての実力は認めている。一方でディックはダグラスのことを気に入っており、アミーリアを怒らせたときは必ずエターナルライトの部屋に行き、ダグラスに助けを求める。面倒事を持ち込むため、歓迎はしていないが、ディックはまだ彼にとって対処のしようがある対象だった。彼が一番苦手なのは、ルースの兄イースだ。腹の底が見えないイースは敵に回したくないと思いつつも、ルースに何かあれば真っ先に疑われるため、内心会うたびにひやひやしている。

「先輩方の実力は認めている。だが、苦手なものは苦手なんだ。勘弁してくれ」

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