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紳士的な優等生
イース

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イース・フリージア

Eth Freesia

チーム「エーデルシュタイン」のサブリーダー。優しく頼りになるメリア達の先輩で、ルースの兄。学園内でも優等生として生徒教師に信頼されており、何でも卒なくこなす非の打ち所がない貴公子である。ディックやベティが起こした問題の後始末をしつつ、退屈しない日々を楽しんでいる。

性別:男

​誕生日:2月22日

​出身地:アイリスフィーリア

クラス:支援聖術
専攻:精霊術
武器:槍
属性:精霊に合わせて変化
花:フリージア

仲が良い:ルース、ディック、ベティ、アミーリア

仲が悪い:ダン、ナイトメア

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出自

そこで暮らす者も訪れた者も、誰もが「美しい」と声を揃えて口にする彩花の国アイリスフィーリア。広場の中心にある噴水から水が湧きだし、虹を描く。町のいたるところには多種多様な花々が植えられており、空を見上げれば花びらが舞う。そんな彩られた景色の中で、イースは自分だけがこの場に相応しくないように感じていた。医者として人々を救う偉大な父と母、他人想いの心優しい妹。人間と精霊が共存し、互いを慈しむ町の人々。それに比べて、身内以外に関心のない冷たい自分はなんて醜い存在だろうと、幼き頃よりイースは自己嫌悪していた。大切な家族の期待に応えるためにも、誇れる存在になろうと、彼は仮面を被ることを決意する。

「偽りだろうと何だろうと、それが他者にとって理想的な姿であるのなら、私は喜んで仮面を被りましょう」

好き・得意

イース・フリージアの特技は家事全般だ。特に彼の料理の技術はプロ並みであり、提供する相手に合わせて様々なレパートリーを用意できる臨機応変さと調理配膳の手際の良さは、学園の食堂を任された精霊たちからも一目置かれている。

あまり他人へ関心がなく、欲のない彼だが、彼が自分の守るべき世界にカウントした存在に対しては、献身的な一面を見せる。そのため、同じチームメンバーには日々デザート付きで料理を提供しており、チーム部屋の清掃や雑務もほぼ彼がこなしている。当人はそれらを好きで行っているため、苦痛に感じることはない。

彼の献身的で紳士な姿は多くの女性を虜にするが、交際した女性は皆イースの完璧さを前に自ら別れを告げてしまう。

​「ご要望があればお作りしますよ。お気に召していただければ幸いです」

嫌い・苦手

イース・フリージアは「夢」を恐れる。それは淡く儚く、掴みどころがないものだから。あるいは、夢を語る者はあまりに眩しく、自身の暗闇を突きつけられてしまうから。何よりも一番の理由は、妹のルースを苦しめた精霊に由来するからだ。

美しい夢ならばまだいい。だが、悪夢は人の心を蝕み、光を深淵の闇に沈めていく。以前、妹のルースが「夢の精霊ナイトメア」に記憶を奪われてから、彼は一層夢を嫌うようになった。イースが学園でディック・アスタールと出会い、親友となったのは偶然か必然か。彼が過去に交流があり、探している「ヘレン」という女性は、イースの憎むナイトメアと繋がっていたのだ。

「兄として、精霊術師として、この件は放ってはおけません。あの悪夢を断ち切らなくては」

趣味

イース・フリージアの趣味は、料理の研究と植物を育てることだ。料理の質を上げるために、味と素材にこだわっているイースは、自分で調味料をブレンドすることもある。そのために、野菜やハーブなどを栽培するが、もちろん害虫対策は徹底している。彼はあまり虫が得意ではない。精霊術師として自然を愛さなくてはならないとは心得ているが、育てている植物に虫が寄っているところを目撃すると、いつも穏やかな笑みを浮かべている彼の表情もひきつってしまう。その光景をディックに見られて、失笑されたことをずっと根に持っている。

「別に潔癖ということはありませんよ。ただ、皆さんに差し上げる植物ですから、大事に育てたいのです」

ディックについて

ディック・アスタールはイースの親友だ。しかし、出会った頃は友好的とは言えない関係だった。学園の問題児であるディックと関われば自分の学園生活に支障が出てしまうと考え、避けていたのだ。他者の目を気にせず、自分の道を突き進むディックの姿は反感を買いやすい。そんな要領の悪い彼の生き方をイースは理解できないでいた。優等生として生きた方が、その立場を利用して効率よく物事を進められる。叶えたい目的があるならば、尚更そうするべきだとイースは考えていた。

しかし、ディックの周りの目を気にせず自分らしく生きる姿は、優等生の仮面の裏に隠していた彼の好奇心を刺激し、イースが自分らしさを受け入れるきっかけになる。また、ディックの計画はイースが追っている「夢の精霊ナイトメア」とも繋がっているため、危険な道と知りながらも、彼に協力することを決める。

​「まったく、貴方のせいで効率が悪くなってしまいました」

アミーリアについて

イースが「エーデルシュタイン」に入ることになったきっかけは、彼の才能を見込んだアミーリアの勧誘からであるが、彼が加入を決断したのは親友のディックがアミーリアに興味を持ったからである。ふたりといれば、退屈しない日々が送れるだろう。また、ディックの計画を進める拠点に利用できる。自分を利用しようとするアミーリアにとっても、互いに益のある話だと考えていた。

だが、次第にイースはアミーリアが真にチームを思っていることに気付いてからは、彼女を利用していることに対して罪悪感を抱くようになる。彼女に計画を打ち明けられない代わりに、せめてチームの一員として、リーダーである彼女の役に立とうと心に決めるのだった。

​「ディックもアミーリアさんも、本当に不器用な人たちです。だからこそ、見ていて面白いんですけどね」

 

ベティについて

「どちらが本心を先に見破れるか、勝負しない?」ベティ・ワイスはイースにそう持ち掛けた。イースも直感で、彼女が自分と同類だと感じていたため、退屈しのぎに彼女の勝負を受け入れた。それからふたりは気の合う悪戯仲間であり、本心を探り合う勝負相手となった。悪戯好きで甘え上手なベティのことをイースは妹のように思っており、彼女の世話をしている内に勝負のことも忘れ、今や純粋に彼女と過ごす愉快な日常を楽しんでいる。

​ただ、日常と非日常の中で変わったことといえば、イースがベティに対して抱く感情が、ただの妹としての親愛ではなくなったということだ。彼女の中に複数の人格が宿っていることをイースは見抜いている。けれども、それも含めて彼女なのだと受け入れるようになる。

​「賢い彼女は、私の醜い部分を見破ってしまうかもしれませんね。ああ、厄介なものです。人に嫌われることを恐れるなんて」

​ルースについて

妹のルースのことを、イースは宝物のように大切に思っている。ルースが生まれた日、彼女の誕生を心から喜んだ両親の顔、そして「妹のことを守ってあげて」という両親との約束をイースは決して忘れない。フリージア家の人間として、純潔なフリージアの血を汚さないためにも、それだけは成し遂げなければならないと感じていた。そのため、ルースを守るべき最優先の存在として、大切に大切に見守ってきた。彼女を守り、彼女にとっての誇れる存在であることは、兄としての自分の責務だ。​よき兄でいれば、自分がフリージア家の人間として存在することを許せるような気がしていた。その思いがイースに優等生の仮面を被せることになるが、それが理由でルースに劣等感を感じさせてしまう結果となる。

「あの子はきっと一歩を踏み出せます。私の自慢の妹ですから」

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