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心優しき治癒術師
ルース

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ルース・フリージア

Ruth Freesia

チーム「エターナルライト」のメンバー。争いを嫌い、平穏を愛する心優しい少女。他人想いの性格のため、人目を気にしすぎるあまり、臆病になりがち。また、優秀な兄への劣等感が根底にあり、自信を持てずにいる。基本消極的ではあるが、他者のためなら人一倍力を発揮できる強さを持つ。

性別:女

​誕生日:4月17日

​出身地:アイリスフィーリア

クラス:支援聖術
専攻:治癒術
武器:杖
属性:水
花:フリージア

仲が良い:メリア、イース、ギルバート

​仲が悪い:ダグラス(初めは怖がる)

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出自

彩花の国と呼ばれるアイリスフィーリアの美しき町中で育ったルース。ルースはその町が大好きで、町で暮らす人々の笑顔も精霊たちも景色も全てが彼女には美しく見えていた。アイリスフィーリアは人間と精霊が共存した国だ。生まれたときから精霊と過ごすことが当たり前だと思っていたため、彼女は精霊と人間の違いを忘れてしまっていた。一度旅行でアイリスフィーリアを離れた際、精霊と深く関わりすぎたゆえに、体調を崩したことがある。それ以来、家族はルースの体調を気にし、中等部では療養もかねて、故郷から離れた自然豊かな学校に通うことになった。そこで初めて、精霊が見えることが普通ではないと気付き、精霊と人間との狭間で彼女は周囲との違いに思い悩み始める。本来、夢見がちで明るい性格だった彼女だが、周りの目を気にして、自分の思いを隠すようになってしまった。しかし、精霊への苦手意識は、中等部のある精霊との出会いによって克服される。

「お兄ちゃんなら、きっとうまくやれるのに……私はダメですね……」

好き・得意

イチゴのショートケーキ、カボチャのタルト、洋梨のコンポート。ルースの好物は甘いスイーツだ。特にフルーツを使ったケーキが大好物であり、お菓子作りが彼女の趣味でもある。兄のイースほど凝った料理は作れないが、基本的な家庭料理や、お菓子作りにおいてはそれなりの腕を持つ。他人が自分の作った料理を美味しいと食べてくれる、その瞬間が彼女の幸せだ。しかし、自分自身に関することに自信がないため、自ら手料理を他人に振る舞おうとはしない。一度、ルースがお菓子を作った際、たまたまその場にいたメリアとアランがそれを気に入り、以降ふたりには定期的にお菓子を振る舞っている。

​「今度は新しいレシピに挑戦してみようかな……」

嫌い・苦手

​苦いものが苦手なルース。食べられないことはないが、好んで食べようとはしない。コーヒーも苦手で、学園へ入学するまでは滅多に飲まない嗜好品だった。甘党な彼女がそれを口にすると、しばらく口の中が苦みで痺れたような感覚になる。一度故郷で兄のイースが飲んでいるところを見かけて、自分も大人っぽくなりたいと口にし、涙が止まらなくなった経験がある。それ以来、苦手意識が強くなっており、その光景は兄イースにもトラウマを植え付けかけた。

しかし、学園に入学してからは、砂糖とシロップを入れてコーヒーを何とか克服しようとしている彼女の姿が度々見かけられる。

​「いつかコーヒーを飲めるようになれば、同じ感覚を共有できるでしょうか……。認めて、いただけるでしょうか……」

趣味

植物の世話が日課になっているルースは、学園の花壇の世話も担当している。それは誰かに頼まれたことではなく、彼女から始めたことだった。花壇の手入れは本来精霊が行っていたことで、ルースはその手伝いを精霊たちに願い出たのだ。彼女は役目を一度も忘れたことはなく、その姿を見続けてきた精霊から、花壇の一部のスペースを貸してもらえることになる。ルースは花壇にひまわりの種を植えることを決めていた。なぜかとても、夏に青空の下で咲き誇るひまわりを見たくなったのだ。

彼女が花壇の手入れをしていることをほとんどの生徒は知らないが、一部の生徒は図書室の窓から見えるその光景に気付いている。そして彼女もまた、花壇の手入れをしながら、彼がいるであろう図書室を無意識に見上げることがあるが、ふたりの視線が交錯することはない。

「押し花の栞を作ってみるとか……いえいえ、そんなのご迷惑ですよねっ」

メリアについて

日陰に咲く花を照らしてくれた存在。それがルースにとってのメリアだった。メリアのチームにまだ名前がない頃、ルースは彼女からチームへ誘われるが、同じチームメンバーを知った彼女は、差し出された手を取ることができなかった。イージス家の御曹司と、偉大なる薔薇の魔女の息子。学内でも特別注目を浴びる彼らと並んで歩けるほど、自分には価値がない。そう思い、一度は身を引いたが、メリアはそれでも自分がいいと言ってくれた。​その言葉にどれほどルースが救われたか、きっとメリアは知らないだろう。

​「メリアさんは私にとって憧れです。一緒にいて、とても明るい気持ちになります」

アランについて

アランに対して、当初恭しく振る舞っていたルース。イージス家とは、貴族の中でも名の知れる雲の上のような存在だ。同じチームの仲間といえども、その御曹司である彼と親しく話すなど、ルースにはできなかった。しかし、メリアとダグラスのアランに接する態度を見るうちに、考え方も変わってくる。家柄ではなく、個として受け入れ接することが仲間なのではないか。そう気付いてからは、ルースも勇気を出してアランと日常的に会話を試みるようになる。とはいえ、天才的で天然なアランの思考を完全に理解するのは当分先になりそうだ。

​「メリアさんとお話しているときのアランさんは、とても幸せそうで、そんなおふたりを見ていると私まで嬉しくなるんです」

ダグラスについて

チームに加入したばかりの頃、ルースはダグラスのことを苦手に思っていた。「自分の意見をはっきり言え」「黙っていてもわからない」彼の高圧的な態度は、ルースを委縮させ、彼への苦手意識が深まるばかりだった。

だが、ある時、あらぬ誤解で追い込まれ困っていたルースを助けてくれたのはダグラスだった。言い返せない彼女の代わりに、誤解を解いてくれたダグラス。その時にルースは気付いた。ダグラスは自分を見てくれており、意見を言えないルースを叱るのも、自分を蔑ろにしないように考えてくれてのことだと。そこまで深い理由はないのかもしれない。それでも、その時の出来事がルースの彼への考えを変えるきっかけになった。

「ただ後ろをついていくだけではなく、いつか隣に並んで歩けるように頑張らなきゃ」

イースについて

優しく家族思いで、いつだって頼りになる兄イースはルースにとっての憧れだ。医者である両親の後を継ぐことを期待され、周囲の期待に兄はいつも応えていた。医学の勉強も精霊術師としての修練も、兄は何一つ疎かにしなかった。それどころか、妹であるルースの前では決して弱音を吐かず、ルースが困っているときは優しく手助けをしてくれた。そんな優秀な兄の力になりたいと、ルースはいつも思っていたが、何でも卒なくこなしてしまう兄の役に立てるのかという不安の方が大きかった。体調を崩しては何度も両親に心配をかけ、兄には力を貸してもらい、クラスメイトたちにはきっと面白くない子だと思われていることだろう。兄への憧れは次第に自身の劣等感を膨らませていった。

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